キングス102-101ジャズ
もし負ければ開幕6連敗。
90-91シーズン以来、28年ぶりの悲劇になるところでした。
しかし、選手たちは意地を見せてくれましたね。
残り2.9秒で、ビェリッツァのスリーが外れたところを、ハリソンバーンズがオフェンスリバウンドから押し込み逆転。
劇的な勝ち方で、キングスがようやくようやく今季初勝利を掴みとりました。
◎勝負所で4分間得点が入らない
しっかし、最後まで苦しい試合でしたねぇ。
特に4Q終盤、残り5:03で、ヒールドがレイアップ決めて97-88とリードしたところまでは良かった。
でもここから点が入らなくなるんですねー。
デドモン、ヒールドがスリーを外し、さらにフォックス、ヒールドと続けて入らず。
ヒールドは残り2:46で、ベンチに下げられます。
悔しそうな表情してましたね、ヒールドは。
クラッチタイムに下げられるとは。3pt0/5じゃあ、シューターしてはちょっとね…。
その後、フォックスのアイソからのシュートもことごとくショートし、そうこうしているうちに、残り1:44で97-97の同点に追いつかれます。
そこから、お互い1本ずつ外して迎えた残り58.0秒。
フォックスの切り込みからのキックアウト。
アークの外でボールを受けたデドモンが、正面から25フィートのスリーを決め100-97。
97点目が入ってから4分5秒後の得点は、まさに値千金のスリーでした。
◎苦しんだ男デドモン、殊勲のスリー
このスリーは大きかったですね。
デドモンは、前回のジャズ戦で自己ワーストとなる7つものターンオーバーを連発し、戦犯のよう扱われました。
続くナゲッツ戦では開始2分で2ファウルを犯しファウルトラブル。
ホーネッツ戦ではついに先発を外れ3クオーターまで出番なし。
センターのスタメンの座をホルムズに奪われました。
今日の試合もベンチからのスタート。持ち味のストレッチ5でスリーを打ったものの5本連続でミス。ようやく6本目で決めた唯一の成功のスリーが値千金のシュートとなったわけです。
デドモンは、この日、守備でも非常に頑張ってました。ファウルは5つとギリギリでしたが、ゴベール相手によく立ち回っていたと思います。
まだ馴染めていない部分も多々ありますが、これを機に、吹っ切れてくれるのではないでしょうか。
◎フォックスが益々頼もしい
何と言っても、この試合のMVPはフォックスでしょう。
ゲームを支配する力が身についてきた感じです。
リムに向かう姿勢も積極的になり、ファウルももらい、パスも回せる。
今日は両チームの中で最多の25得点、5リバウンド、4アシストでした。
トータル37分間もプレーし、4Qは早々に出てきて、出ずっぱりだったので、最後はかなりバテてました。相手のマークもきつく、勝負所のアイソは続けて外しましたが、最後は周りをうまく使うことで、勝利に導きました。
臨機応援に対応できたことは、彼にとって成長の証ではないでしょうか。
欲を言えば、もうちょっと外のシュートが入れば、もっともっと怖い存在になれるんですけどね。
◎3Qもよく頑張った
魔の第3クオーターと呼ばれる時間帯、
ここでいつもキングスは崩れていましたが、今日は何とか踏ん張りました。
前半は51-48とキングスリードで折り返しましたが、鬼門の第3クオーターに入り、1分も経たないうちに52-53と逆転されます。
しかし、今日は粘ります。
特にボギーの働きが大きかったですね。
ボギーは3Q残り4:43で、ヒールドに代わってコートに登場。
2:14には73-73と同点に追いつく2ptショット。
1:57にはファウルもらってのFT、
そして11:1にはスリーポイントを決めるなど、3Qだけで6得点。3Qで粘った立役者となりました。
このクオーター、今日は30-32と、32点は取られましたが、よく食らいついたと思います。
◎これから反攻開始か
ようやく初勝利を挙げたキングス、
ホッとする間もなく、東海岸の遠征に出発。日本時間の月曜朝にニックスと対戦。ラプターズ、ホークスと続きます。
フォックスがうまく周りを使い出しはじめ、バグリーの怪我によって出場機会を得たビェリッツァがフロアスペースを広げ、攻撃のバランスが良くなったとも言われています。
デドモン、ホルムズのセンター陣はファウルも多く、ジャイルズがまだ復帰できず、フロントコートの層も薄めで、心配ですが、勝利を得たことでチームとしての自信も出てくるでしょう。
ニックスには是非勝ってもらって、今季初の連勝といきたいところです。うまく噛み合えば、去年より強いはずなんですから。
GO KINGS!